輪になる世界の人々 人種 男女 かわいい フラット イラスト
むこうがわのあのこ
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作者:ジャックリーン・ウッドソン
翻訳:さくま ゆみこ
ページ数:32ページ
「そのなつ、まちをしきる さくが、いつもより おおきく みえた。」という1文から始まり、越えてはいけない「柵」を象徴的に描いた作品です。
黒人の女の子クローバーは、柵の向こう側にいつも1人ぼっちでいる白人の女の子アニーが気になります。
しかし、お互いのママから「柵を越えてはいけません」と言われているため、一緒に遊ぶことができません。
そんな2人は柵に腰掛けて話をするようになります。
本当は柵なんて必要ないのに、肌の色だけで一緒に遊ぶことができない子どもたちの気持ちが描かれています。
クローバーのママの「あたらしい ともだちが できたのね」という一言が心を揺さぶります。
まだまだ根強い人種差別について、大人はどのような行動を起こせば良いのかということも考えさせられます。
かえるくんとたびのねずみ
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作者:マックス ベルジュイス
翻訳:清水 奈緒子
ページ数:25ページ
「人種差別というテーマはまだ難しいかも...」という子どもたちにおすすめなのが、こちらの作品です。
かえるくんは、森のはずれに住み着いたねずみくんが気になる様子。
ねずみくんはなんでもできるので、かえるくんにとっての憧れの存在になります。
しかし、他の動物たちはねずみくんのことをよそ者扱いし、友達になろうとしません。
そんな中、他の動物たちはピンチのところをねずみくんに助けてもらい、友達になりますが...。
この絵本では、相手の内面もよく知らずに、よそ者だからと排除することの怖さが描かれています。
「先入観によって他人を傷つけることがある」という良い例のように思われます。
子どもだけでなく、大人も考えさせられる1冊ではないでしょうか。
おじいちゃんの手
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作者:マーガレット・H. メイソン
翻訳:もりうち すみこ
ページ数:34ページ
この作品は、おじいちゃんが孫のヨーゼフにピアノやトランプ、野球を教えるシーンから始まります。
物語の主人公はおじいちゃんの「手」。
おじいちゃんは昔、パン工場で働いていた時に人種差別があり、パン生地に触ることができなかったとヨーゼフに話し始めます。
黒人が差別によって受けた扱いは、今となっては信じられないようなものばかりです。
黒人が立ち上がったことで今のような社会が作られてきましたが、おじいちゃんはヨーゼフに人種差別の歴史を伝えたかったのではないでしょうか。
子どもたちも、ヨーゼフと同じ気持ちを感じながら読むことができる作品です。
わたしのとくべつな場所
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作者:パトリシア・マキサック
翻訳:藤原 宏之
ページ数:32ページ
パトリシアは黒人の女の子。
バスでは黒人指定席にしか座れないし、レストランやベンチは黒人お断り。
そんなパトリシアが向かう「特別な場所」の看板はこう書いてありました。
「公共図書館・だれでも自由にお入りください」
パトリシアが「特別な場所」へ向かうまでにはさまざまな差別が待ち構えています。
その中でも公共図書館だけは、人種など関係なくあらゆる人が「学ぶ」権利を持っていることを思い出させてくれます。
作者の経験をもとに描かれているこの作品で、本当にこのような差別があったことを知ることができるのです。
このような場所があったからこそ、パトリシアをはじめとした黒人たちは力強く生きることができたのではないでしょうか。
人種差別は具体的にどのようなことが行われていたか、子どもたちが知るきっかけになる絵本です。
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