親子そろって楽しめる「かこさとし」絵本!かわいらしくユーモアあふれる絵本を3冊紹介

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日本絵本界の巨匠と言えば、加古里子(かこさとし)さん。
筆者は幼い頃にかこさとしさんの絵本を何度も何度も読んでいた記憶があります。
そして母となった今、子どもたちにかこさんの絵本を読み聞かせするようになり、「時代を超えて長く愛される絵本だな」と感じています。
今回は、親子で楽しめるかこさんの絵本をおすすめのポイントとともに紹介します。

加古里子(かこさとし)とは

加古里子氏

http://kakosatoshi.jp/profile/

1926年に福井県越前市(旧・武生市)で生まれたかこさん。
7歳の頃に東京都板橋区へ転居し、それから絵を描くことにハマっていったそうです。
実は、かこさんは東京大学工学部の出身!
大学在籍中に演劇研究会に入り、子供向けの演劇脚本を書き始めました。
卒業後は昭和電工の研究所に勤めながら、人形劇や紙芝居の活動を続け、1959年にデビュー作絵本「だむのおじさんたち」を福音館書店より出版。
紙芝居や絵本などの作品を制作しながら、1973年まで昭和電工に勤めました。
会社を退職後は大学講師や海外活動などをする傍ら、創作活動により一層精を出し、代表作となる「からすのパンやさんシリーズ」「だるまちゃんシリーズ」を世に出しました。
92歳の2018年に、神奈川県藤沢市の自宅にて永眠。

おいしそうなパンがずらり!不朽の名作「からすのパンやさん」

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

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「からすのパンやさん」ってどんなお話?

からすのまち「いずみがもり」でパン屋を営んでいる「からすのパンやさん」。
オモチちゃん・レモンちゃん・リンゴちゃん・チョコちゃんという4羽の赤ちゃんからすが生まれ、おとうさんからすとおかあさんからすは毎日一生懸命パンを焼いていましたが、子育てとパン屋の両立は大変でそのうちにお客さんが減っていってしまうのです…。
そんな家庭の状況はつゆ知らず、残り物のパンや失敗したパンを食べながらすくすく育つ4羽。
ある日、おとうさん・おかあさんといっしょに4羽の子どもも一緒に「きょうりゅうパン」「かみなりパン」「はぶらしパン」など、変わった形のパンをたくさん焼くことに。
すると、4羽の友だちからすだけでなく、騒ぎを聞きつけた近所のからすや、大騒ぎを事故や火事だと勘違いしたからすまでが集まって、からすのパンやさんは大行列!
それから評判が広まり、からすのパンやさんは大繁盛したとのことです。

「からすのパンやさん」おすすめポイントは?

表情豊かな可愛らしいからすたちがユニークな作品です。
いずみがもりのからすたちが、それぞれきちんとキャラクター分けされているので、ひとりひとり見ていくのも楽しい!
そして、この絵本の一番の見どころはいろいろな形のパンがずらりと並んだページ。
子どもと一緒に「このパンおもしろい!」「こっちのほうがおいしそう」などと話しながら読むのもおすすめです。
大人になってから読んでみると、家族の温かさや絆を感じることができます。
子育てと仕事の両立の面でもとっても共感できる一冊(笑)

アイデアで笑顔に!大人気シリーズの一作目「だるまちゃんとてんぐちゃん」

だるまちゃんとてんぐちゃん

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「だるまちゃんとてんぐちゃん」ってどんなお話?

てんぐちゃんの持っているもの全部がうらやましくて仕方ないだるまちゃん。
うちわ、ぼうし、はきもの。
家に帰ってだるまどんに相談してみても、家の中にはなかなかいいものが見つかりません。
そこで、だるまちゃんは発想を変えてみたのです。
やつでの葉っぱをうちわに、お椀をぼうしに、小さなまな板を履きものに。
しかし、今度はてんぐちゃんの長い鼻がうらやましくなっただるまちゃん。
だるまどんに相談すると、おもちで鼻を作ってくれて立派な鼻ができました。

「だるまちゃんとてんぐちゃん」おすすめポイントは?

子どもらしい発想の転換がかわいらしい一冊です。
「友だちが持っているものがうらやましい」というのも、子どもあるあるですね。
だるまと天狗という普段は怖がられるような存在が、こんなに愛らしく描かれているのには「さすが、かこさん」と唸ってしまいます。
父親としてなかなか力になれないだるまどんに同情しますが、最後にはだるまちゃんが満足してくれる鼻が出来上がり、私も一緒にホッとして読み終えることができます。

渋さがたまらない!最後のどんでん返しまで楽しい「どろぼうがっこう」

どろぼう がっこう (かこさとし おはなしのほん( 4))

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「どろぼうがっこう」ってどんなお話?

山の外れにある「どろぼうがっこう」の校長先生・くまさかとらえもん先生と、かわいい泥棒の生徒たちのお話。
宿題を出しても、誰もきちんとやってきてくれません。
そこで、くまさか先生は隣村へ遠足に行くことを思いつきます。
遠足と言っても、泥棒なのですけどね。
目を付けた大きなお屋敷に忍び込むと、抜き足差し足で屋敷の中を進み、真っ暗な大きな部屋にたどり着きます。
お宝があるかと期待したその途端、パッと電気がついて目の前にいたのはなんと警察官!
この大きなお屋敷は刑務所で、大きな部屋は牢屋だったのです。
みんな仲良く捕まえられたというお話です。

「どろぼうがっこう」おすすめポイントは?

登場人物の泥棒が全員おじさんなのに、コミカルに描かれているのでかわいらしさも感じられます。
泥棒のエリートであるくまさか先生と、まだまだ修行中の生徒たちの掛け合いがおもしろく、子どもたちもゲラゲラと笑いながら聞いてくれますよ。
最後には警察官に捕まるというどんでん返しにも驚かされ、起承転結がしっかりとした一冊です。
我が家では、私が生徒役、主人がくまさか先生役で読み聞かせをして、くまさか先生の迫力を引き立てています。

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