「銀河鉄道の夜」ほか、絶対に読んでおきたい宮沢賢治のおすすめ童話絵本7作品

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宮沢賢治の物語に魅了された人々が花巻市にやってくる

昭和8年に37歳の若さで亡くなった宮沢賢治。死後、トランクに詰められていたたくさんの未発表の童話が発見されました。それらは出版され、今では日本のみならず、世界中にファンが存在する作家になりました。童話の世界の足跡をたどるため、世界中からたくさんの人々が賢治が暮らした町、岩手県花巻市を訪れています。

銀河鉄道の夜

20年ほど前、筆者が初めて一人旅で花巻市を訪れたときにも、たくさんの旅行者と出会うことができました。みなさん宮沢賢治の物語に魅了されて、「心を揺さぶる物語が生まれた場所を見てみたい」という思いがあるのが共通点でした。

宮沢賢治が亡くなった日、9月21日に毎年「賢治祭」という集まりがあって、そこで朗読や歌を聞いたり、鹿踊りや演劇を見たりして楽しい時間を過ごします。今年は、残念なことにコロナ禍の影響で中止となってしまいました。

岩手県を旅行した当時の思い出を混ぜながら、宮沢賢治の物語の世界を知らない子どもたち、そして大人たちに、ぜひ読んでもらいたい必読絵本を7作ご紹介していきます。

①雪渡り

雪がすっかり凍って、大理石よりも固くなった日。四郎とかん子は、雪をキックキックトントントンと、踏みしめながら散歩に出かけます。すると子ぎつねの紺三郎と出会います。紺三郎は、仲良くなった人間の子どもの四郎とかん子を、きつねの幻燈会に誘うのでした。

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「堅雪かんこ、しみ雪しんこ」などのわらべ歌が登場し、賢治の独特の言い回しの世界が楽しめます。きつねと人間の兄妹が、少しだけ警戒しながらも交流する姿が微笑ましい物語。雪の中の幻燈会という何とも楽しそうな集まりに参加してみたいですよね。

きつねたちが、「無実の罪をきせられている。」ということを知っていますか?きつねの視点になって物語を考える賢治の想像力にハッとしました。

動物と子どもしか登場しない優しい物語に心底癒されます。わたしは、眠れないと感じると「雪渡り」の朗読CDを流して寝ることにしています。あっと言う間に眠りに落ちてしまうからです。子どもたちのベッドタイム・ストーリーとしても最適な物語だと思います。

②どんぐりと山猫

かねた一郎くんにおかしな葉書が届きます。「あしためんどなさいばんしますからおいでんなさい」。

なんと山猫からでした。言われたとおりに草地にやってきた一朗は、裁判官の山猫が、どんぐりたちの訴えを裁くための助言をするのでした。

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はじめて読んだ宮沢賢治の童話が『どんぐりと山猫』です。草地の中で行われるどんぐりたちの裁判の様子が目の前にパッと映像として広がり、想像力の力を体感できる物語です。

「わたしにもおかしな葉書が届かないかな?」とワクワクしながら郵便ポストを開けるのが習慣になりました。

「一郎のように山猫の裁判に行って役に立ちたい」とも思いましたが、東京には草地がなく残念でした。今でもどんぐりが落ちているとつい拾ってしまうのはこの童話を読んだせいかもしれません。

③セロ弾きのゴーシュ

実力不足で音楽団の練習についていけないセロ弾きのゴーシュ。自宅で必死に練習しますが、猫、かっこう、タヌキの子、野ネズミの親子に邪魔をされてしまいます。ところが、演奏会の日、ゴーシュは自分の腕前が上達していることに気づくのです。

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クラシック音楽のファンだった賢治は、自分でもチェロを練習していました。羅須地人協会という賢治がはじめた会では、農業と芸術の融合を目指し、家の広間を開放して会合や音楽界を開いていたのです。花巻市にある宮沢賢治記念館には、賢治が弾いたチェロが展示されています。

音楽を演奏するということは、技術と感性の両方が大切なんだということを知った物語です。楽器を演奏して、音楽と向き合っている子どもたちなら、きっと気づいてくれると思います。

④注文の多い料理店

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